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2代目経営者の悩み解決方~ブレない軸づくり【2代目経営者 経営コラムVol.1】


2代目経営者としてのあり方、2代目経営者の悩み


0から1をつくりあげる創業経営者と違い、2代目経営者はだれを理想の経営者像として、どのような価値観を持ち、どのように引き継いだ会社を経営していくのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

成功する2代目経営者には共通する「2代目経営者としてのあり方」があります。

今回は、その「2代目経営者としてのあり方」を紹介します。現在、2代目経営者としての軸づくりについて悩んでいる方も、すでに悩みを乗り越えた方も、ぜひご自身の状況や経験と照らし合わせてみてください。




「変えるべきもの」と「変えてはならないもの」

私自身も親族外承継という形で事業承継をして4年が経ちました。以降、2代目経営者として日々経営に邁進しております。

会社を引き継ぐ際に悩んだこと。それは変えるべきものと変えてはならないものがあるということです。

当時の私には、変えるべきものと変えてはならないものが明確でなく、その線引きはどこにあるのか、「答え」がわからず、悩むこともありました。




変えてはならないものは「本質」


まったくといっていいほどタイプの違う先代から会社を引き継ぎ、私自身の色をどう出そうか、もがく日々でした。

そして出した結論が、「変えてはならないものは先代から引き継いだ事業の本質だけ。あとはすべて変えていい」ということでした。

人が違えばやり方が違います。目指すべき本質さえ見失わなければ、やり方は違って当然です。


「あり方」と「やり方」

「先代とうまくいかない」、「よくケンカをする」という後継経営者の話をよく聞いてみると、会社やお客様に対する想いに違いがあってもめている人はほとんどいないことがわかります。

「想い=あり方」は先代と後継者で一緒なのに、それが真に共有されていないために、違う「やり方」を取り入れようとすると「あり方」まで変わってしまったのではないかと錯覚してしまう。それによってもめごとが生じているのです。


先代のやり方を踏襲するだけなら社長を引き継ぐ意味はない

私は、後継経営者に「先代と違っていい」とお伝えしたい。

先代の0から1を創りあげる偉大さをしっかりと認識し、受け継いだものを大切にすることはもちろん重要です。しかし、“やり方”まで一緒にする必要はない。目的に向かうルートはひとつではありませんから。

そう気がついたときこう思いました。先代のやり方をそのまま踏襲するだけなら社長を引き継ぐ意味はまったくない、と。私が私のやり方で経営を行っていくからこそ、私が社長を引き継いだ意味があるのだと、そう気がついたのです。

自分なりの経営者像を描きながら、変えるべきところは変え、自分自身のやり方を見つけるべきだと思いました。では自分自身のやり方を見つけるために大切なことはなんでしょうか。

それについては次回、ご紹介していきます。ぜひご覧ください。

浅野 泰生

浅野 泰生

非連続な成長戦略の立案を通じて、経営者が描く "なれる最高の企業"づくりを支援するプロフェッショナル。 ■MAP経営グループ 代表 ・株式会社MAP経営 代表取締役 ・株式会社THE MAP 代表取締役 ■来歴 ・1972年生まれ。愛知県一宮市出身。 ・MAP経営は、1,000を超える会計士・税理士事務所、100公庫の地銀・信金を通して、30年にわたり1万社を超える中小企業の支援をしてきた経営計画の専門会社。 ・2014年1月には血縁関係のない創業者からの経営承継により代表取締役社長に就任。 ・事業承継後、積極的な風土改革に取り組む中で、4期連続で増収を達成したうえ、社員一人当たりの粗利を1,000万円から1,600万円に向上させた。 ・社長としてマネジメントに従事しながらも「現場の状況を少しでも改善し、中小企業の経営者・税理士の先生のお役に立ちたい」と全国各地で研修やセミナー講師として励む。年間70回以上、これまでに3,000人以上の経営者や税理士向けに講演活動をしてきた。 ・著書に『最強「出世」マニュアル』(マイナビ)がある。