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お客様に喜びと感動を与えられるオンリーワンのサービスを提供する

株式会社フォーユー
常務取締役 吉武 宗大 


創業から現在に至るまでの変遷について教えてください。

日本化成という建築材料メーカーで働いていた父が、2006年に独立して立ち上げたのがフォーユーの始まりです。創業当初は外壁のタイル調査を専門に行う会社としてスタートしています。外壁調査の仕事の中でお客様から補修に関する相談を受けるようになり、はじめは他社をご紹介していたのですが、次第に補修の仕事も自社で引き受けるようになりました。
2011年に私が父の会社に合流し、ビル清掃やグリーンレンタルのビジネスを共に始めるようになり、現在ではビルの外壁調査・補修、ビル内部の清掃やグリーンレンタルなどオフィスサービスを主軸としたビルメンテナンス事業を手がけています。
社長である父がビルの外壁補修部門を主に取り仕切っており、私が外壁調査とオフィスサービス部門の責任者をしています。父と私は働き方の面ではスタンスが全く異なるものの、人の役に立ちたいという想いは共通しており、会社としても「すべての人に貢献する」という経営理念を掲げて社員一丸となって邁進しています。


 吉武様がフォーユーに入社した経緯について教えてください。

フォーユーに入社する以前は、ダイオーズというビルの清掃用品レンタルや飲料水の提供などオフィスサービスを手がけている上場企業で働いていました。ダイオーズではおかげさまで営業職として100人程いる営業マンの中でトップクラスの成績でした。
ただ、ダイオーズで働いている時に、本当の自分がやりたいことは何なのかを改めて考え、「誰かに何かを与えたい、人に貢献したい」という自身の想いに気がついたんです。今のままではその想いを実践することができないと思い退職することを決めました。退職してからすぐフォーユーに入社するのではなく、知り合いの税理士さんと一緒に、フランチャイズに加盟してグリーンレンタルの会社を立ち上げました。ちょうど父が2006年にフォーユーを立ち上げた1年前、2005年にグリーンレンタルの会社を始めたんです。
平日はグリーンレンタルの仕事をして、土曜日だけ父の外壁タイル調査の仕事を手伝っていたのですが、60歳を迎えた父が重い試験機を片手に足場を登っている姿を見て、本格的に父を手伝いたいと考えるようになりました。そこで2011年に私が合流してグリーンレンタルの事業も合わせて一緒にやっていくことになったのがフォーユーに入社した経緯です。


会社としてフォーユーの強みはどういったところにあるとお考えですか?

外壁タイルの調査・補修の部門に関していえば、まだアバウトな部分が多い建設業界の中で、当たり前のことを当たり前にこなすことができるのがフォーユーの強みです。私は「凡事徹底」という言葉が好きで、当たり前のことを当たり前に、そしてより具体的に充実させてやるということを重視しています。目の前にある仕事やお客様を大事にしていかなければ、会社の未来はないと思っているからです。
お見積もりの依頼をいただいたらすぐに対応するであるとか、検査が終わったら一週間以内に報告書をお送りするといった本当に当たり前のことではありますが、そういった部分を徹底してきたことでお客様からは凄くしっかりした会社だと評価いただけています。

オフィスサービスに関しては、大手が引き受けられないような仕事を手がけているのが強みです。大手のビルメンテナンス会社では、大きいビルに十数人清掃員を派遣するような大口の案件をやりたがる傾向にあり、中~小規模のビルの案件は割に合わないため敬遠されることが多いんです。
フォーユーでは、小口で短時間の案件を得意としています。大手さんでは取り扱わないような清掃員一人で一時間くらいで終わる清掃を積極的にやらせていただいてます。決して激安にしているわけではないのですが、中間マージンがかからないので、価格面の安さでも評価していただけていますね。


将来的に二代目として事業を承継される意識は入社した頃からお持ちでしたか?

いずれ会社を継ぐことは入社した当初から意識しています。父の会社を継げるのは自分しかいないと思っています。父と一緒にお客様のところにご挨拶に伺ったときなどは、父は私を後継者として紹介してくれたりしているので、お互いに少しずつ事業承継の準備をしている段階だと思っています。
ただ、まだ父は代表としてやりたいという気持ちがあると思うので、時期をみて引き継ぐタイミングなどは考えていかなければならないですね。外壁タイルの補修部門での職人さんたちの手配や現場の管理などは完全に父が取り仕切っており私はノータッチなので、今すぐに私が引き継げるかというと簡単ではない部分もあります。

1年くらい前から補修部門の仕事にも関わるよう父からは言われているんですが、週に1~2回顔を出したくらいで簡単に継げるような事業ではないと感じています。ウチで雇用している職人さんが数名いらっしゃるので、補修部門をどうやって存続させていくかは承継に際しての課題だと思っています。
父は職人さんたちに仕事を切らさないようにという意識が強く、今でも一生懸命いろいろな所に営業に周って赤字でも仕事を受注してくることがあります。すごく従業員思いな所があるんです。
父の仕事は片手間で引き継げるものではないため、業務を引き継いでくれる番頭さんのような存在がいてくれれば有り難いのですが、適当な人材の育成も簡単ではありませんから難しいところです。


今後、事業承継をされるにあたって変えるべき点は何処だと思われますか?

ホームページやパンフレット、名刺のデザインなど会社の見せ方の部分については徐々に変えていっています。父はそういった部分にお金をかけてもしょうがないという考え方なのですが、今の時代、ちゃんとしたホームページがないといい加減な会社だと思われてしまうこともありますから、若い世代の私が今後の会社のために必要だと思うことはドンドン変えるようにしているんです。父は今年で70歳になるので世代間ギャップがあるのは致し方ない部分だとは思っています。
インターネットを活用した仕事の依頼も増やしていきたいと思っているので、SEO対策も意識するようになりました。検索エンジンに広告を載せたりするなど、父が絶対にやらないだろうと思うようなことも私は積極的にするようにしています。
父と私は仕事に対するスタンスが違っているんです。父はよく接待などで仕事を取ってくることがあるんですが、私は接待にお金を使うよりは、交流会などに参加して新しい人脈を広げたり刺激を受けたりする方が性に合っているため、父の営業スタイルとは違ったやり方です。
ただ、会社のためにという想いは共通していると思っているので、私のやり方も会社に取り入れて今後のフォーユーの成長に繋げていきたいと考えています。


今後の展望について教えてください。

お客様に喜んでもらえて、感動を与えられる企業になっていきたいと思っています。それはお金をかけてサービスを充実させるのではなく、何かを手渡す時に手書きで一言添えるとか、大きい会社との違いを出していくためには感動や喜びに視点を置く必要があるのではないかと思っているんです。
お客様に「ここまでやってくれるんだ」とか「こんなことができるの?」と思っていただけるサービスを提供していきたいですね。本当にお客様が求めているものは何なのかを常に考え、フォーユーにしかできないサービスを試行錯誤している毎日です。

フォーユーでは「すべての人に貢献する」という経営理念を掲げていますが、お客様に満足していただけるサービスを提供するために、まず従業員満足度を高めることを一番大切にしています。
これは私の個人的な考えなのですが、顧客満足度を上げるために従業員が疲弊してしまったら何の意味もないと思っているんです。従業員満足度を上げて顧客満足にも繋げていくことが「すべての人に貢献する」という理念の実現のために必要なことだと考えています。

事業内容としては、オフィス清掃や外壁タイルの調査など利益率の高い事業の売上げを増やしていきたいですね。ただ、ニッチなビジネスであるため都内や関東圏だけで伸ばしていくことには限界があると思っていて、新しい市場として大阪への進出も視野に入れています。
また、他の地域への展開を考えているのは、東京を中心にした仕事しかしていないと地震や水害などの自然災害が起こった際に会社として存続していくことが厳しくなると考えているためです。一極集中型ではなく事業展開を分散させていくことで、リスクヘッジをしていきたいということです。
将来的には国内だけでなく海外にも拠点を持ちたいと思っています。ただ、今のビジネスだけでは海外展開はまだ現実的ではないので、まずは今の事業をベースに国内での展開を進め、徐々に実現していきたいですね。


<インタビュー情報>
株式会社フォーユー
常務取締役 吉武 宗大
会社ホームページ https://www.foryou-business.jp/

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