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樽一③-組織は新体制に!樽一はこれからの50年に向けて走り始めた


みんなの憩いの場所

みんなの節目、節目に樽一があればいいと思っています。

単価は5,000円くらいなので、そうそう毎週毎日来るようなところでもありません。

その代わり大事な仲間を連れてくるような、またお客さんがお客さんを選んで連れ来て下さるようなそんなお店なんです。

初めてのデートが樽一だったり、両家顔合わせが樽一だったり、子供が産まれておじいちゃんに会わせるのが樽一だったり。

カウンターだけでやっているお店ってけっこう人間関係が強いじゃないですか。

うちも7坪でやっていた時はカウンターのお店だったので、その関係を140席でどこまで再現できるのかを挑戦しています。お客さんが彼女を連れてきて「しんちゃんこの子どうかな」、「この子なら大丈夫じゃない?」とか(笑)

もちろん一線はあるんですけど、お店とお客さんの関係とは違うような、自分の居場所というか、よりどころというか、そういった役目をやらせてもらっています。


どこまでも「王道」でありたい

最近私が飲食店業界の中で懸念しているのは、流行ばかりを追うお店が多いことです。

例えば肉ブームだから肉やりますかとか、焼酎ブームが来れば焼酎やるし、ワインブームならワインをやるし、もつ鍋ならもつ鍋、羊肉が流行れば羊肉やるし。

近年居酒屋の名店はどんどんと無くなってきていて、チェーン店が増えています。

冷蔵庫にお酒だけ置いてあってお客さんが選んで好きに飲む感じで、思わず「いや、それはお店の体(テイ)を保っていないんじゃないのか」と感じてしまうような“なんちゃって居酒屋”が多い気がします。

それはそれでいいのですが、樽一に求められているものは違うと思います。

うちのやるべきことは王道、ホンモノを出し続けていくことだと考えています。

ホンモノというのは「浦霞」、「鯨」、「三陸の海の幸」の3本柱です。

そして商品1品1品を磨き続ける努力をして、かと言って老舗にあぐらをかくわけでもなく、老舗としてどこまで突っ走って行けるのかということに挑戦しています。


「樽一流」人材育成で新宿一の店づくりを!

新宿は日本一のターミナル駅じゃないですか。だからまずは新宿で一番になれれば、いずれ東京でもトップをとれるんじゃないかと考えています。単に一番と言ってもお店の数ではなく、人、食材、空間など中身で勝負を目指しております。

日本一と言ってもピンと来ないので、今はお店があるここ新宿で一番のお店になることを目指しています。

昨年に新宿三丁目店を出しましたが、人を育てる為の次のステージとして用意しました。
お店作りが人づくりに直結していて、ただおいしいものを食べに行くわけではないというのが私の考えなんです。

「しんちゃんいないじゃん」で終わってしまうと人が育たないので、そこはあえてしんちゃんは不在にして、でも樽一の名のもとにやっていくという感じですね。

新宿三丁目店に行ったアルバイトの子は「お客さんが来るのは当たり前じゃないと身に沁みました」と口にするんです。

本店にいると麻痺してくるんです。本店は有り難い事に常連さんが沢山いらっしゃるので140席の中で暇な時でも50人60人は来てくださります。

新宿三丁目店は4階にあるんですけど、「3階で止まったり、5階に行ってしまったり、
これほどエレベーターが上がってくることを待ちわびたことはない」と。

いくら本店で「お客さんが来ることが当たり前じゃないよ」と言ってもなかなか伝わりませんが、こっちの店舗のスタッフを三丁目店へ送り込むと見違えて帰ってきます。修行ですね。

お店の数を増やすことが目的ではありませんが、育った人に対してステージを用意するという意味で店舗を増やしつつ、私がいなくても樽一が成立するようにしたいです。

樽一に関わってよかったなと、お客さんもスタッフも全ての人にそう思っていただけるように、これから精進していきます。


プロフィール

<社長プロフィール>
・佐藤 慎太郎(さとう しんたろう)※ニックネームは「しんちゃん」
・1971年生まれ
・東京都豊島区大塚出身
・1993年入社
・2003年より現職
・2代目
・趣味:ブラスバンド

<会社プロフィール>
・株式会社ネオユニバース
・業種:飲食店
・従業員:30名
・創業:1968年

株式会社ネオユニバース(http://www.neouniverse.tokyo/
新宿居酒屋「樽一」(http://www.sinjyuku-taruichi.co.jp/

〇創業時からの想い
食は理屈ではない
人間の存在そのものである
そしてその民族の文化である