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【Vol.12】幹部との関係が激変!『幹部面談』で得られる確かな成果


『期待を伝える!幹部面談の実践』では、幹部と個別にコミュニケーションをとる手法として『幹部面談』をご紹介しました。

記事をご覧になった方からの反響が大きく、以下のようなお声をたくさんいただきました。

「実際に取り入れてみたい!」
「社長が一方的に話すだけだと社員が委縮してしまうのでは?」
「お互いにコミュニケーションをとった気になるだけで満足しそう……」

そこで今回は、『幹部面談』の具体的な進め方と私が感じた確かな成果についてお伝えします。


自省を促すフィードバック

幹部面談は、私が年度始めに渡す「期待」に基づいて行われるということは前回ご説明した通りです。

「期待」について、次の3つの質問をすることで面談は進みます。

1. 私からの「期待」に対してあなたが日常で取り組んでいることは何ですか?

2. 私からの「期待」に対して、自己評価は何点ですか?
   仮に100点でない場合、何が不足していますか?
   不足している点はどのようなところで、今後どのような努力が必要ですか?

3. 会社当社のビジョンあるいは自己の成長のために私にリクエストしたい
   ことは何ですか?

実は、私から「ああしなさい、こうしなさい」ということは一切言いません。

「本人は何を感じているのか」、「本人はどうしたいのか」を上記の質問で確認するだけです。

そうすると、不思議なことに私が伝えたいことの8割、9割を自分の言葉で振り返り始めるのです。

つまり、自分で何ができていて何ができていないのか、今後どうしていけばいいのか理解しているのです。

それをあえて本人に言わせることで内発的な動機づけにつながります。


想いを引き出す

もともと、『幹部面談』は幹部の育成が目的でした。

創業期にありがちな盲目的に社長にお伺いを立て指示を待ち続ける体制から脱し、社長と同じ方向を向きながら自ら考えて主体的に行動・対応できる社員の集まり(=経営チーム)を組成することが2代目の私には必要でした。

幹部に私自身の価値観・判断基準を伝えるのはもちろんのこと、私との衝突を恐れずに幹部からも自分の想いや意見を率直に伝えてもらう必要があります。

7~8人で行う幹部会議も有効でしたが、1対1で私と面談を行うほうがより一層、効果的に社員の想いを引き出すことができたのです。


個別で信頼関係を築く

また、私が『幹部面談』を始めるまで幹部会議は「ただの数人の集まり」でした。

しかし、根本的な部分で社長と幹部がわかり合える関係性になったとき、「ただの数人の集まり」という状況ではなく「参加者一人ひとりと私との結びつき」の上で会議が成り立つようになったのです。

ともすれば幹部同士がライバルになることがあります。

今日まで経営チームとして良い意味で幹部同士が刺激し合える状況を維持できているのは、私が幹部一人ひとりと1対1で信頼関係を築いてきたからだと考えています。

『幹部面談』は幹部と個別にコミュニケーションをとる手法の一例です。

幹部との関わり方に課題を感じている方は、ぜひ一度実践してみてはいかがでしょうか。

それではまた次回の記事でお会いしましょう!

浅野 泰生

浅野 泰生

非連続な成長戦略の立案を通じて、経営者が描く "なれる最高の企業"づくりを支援するプロフェッショナル。 ■MAP経営グループ 代表 ・株式会社MAP経営 代表取締役 ・株式会社THE MAP 代表取締役 ■来歴 ・1972年生まれ。愛知県一宮市出身。 ・MAP経営は、1,000を超える会計士・税理士事務所、100公庫の地銀・信金を通して、30年にわたり1万社を超える中小企業の支援をしてきた経営計画の専門会社。 ・2014年1月には血縁関係のない創業者からの経営承継により代表取締役社長に就任。 ・事業承継後、積極的な風土改革に取り組む中で、4期連続で増収を達成したうえ、社員一人当たりの粗利を1,000万円から1,600万円に向上させた。 ・社長としてマネジメントに従事しながらも「現場の状況を少しでも改善し、中小企業の経営者・税理士の先生のお役に立ちたい」と全国各地で研修やセミナー講師として励む。年間70回以上、これまでに3,000人以上の経営者や税理士向けに講演活動をしてきた。 ・著書に『最強「出世」マニュアル』(マイナビ)がある。