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【Vol.10】2代目経営者に必須!幹部とのベクトルを合わせる方法


『2代目経営者が必要とする幹部の条件』で、強い組織をつくるためには組織の上(=幹部層)から社長の代弁者を増やすことが重要であることを説明しました。

しかし経営幹部との関係性について、以下のようなご相談をよくいただきます。
・ミーティング時間を確保しているけれど、議論がかみ合わない
・同じ事象に対して同じ目線で話ができずに、応急処置的な議論ばかりが繰り返される
・会社の体質改善につながるような本質的な議論ではなく、方法論ばかりが論じられる」

これらは「共通認識がとれていないこと」、「お互いの想いを共有できていないこと」が原因です。

今回は承継後に私が実践してきた幹部とのコミュニケーション手法についてご紹介します。




幹部合宿でベクトル合わせ

私は将来的に今の会社を200人、300人という規模にしていきたいので、私と一般社員の間にいる幹部や管理職には社長と同じ価値観・判断基準を持ってほしいと考えています。

そのために年に2回、2泊3日で幹部合宿を行っています。

合宿では「来月の売上目標を達成するためにはどうすればいいか」という話は一切しません。

私の価値観と判断基準を伝えることにフォーカスします。




共通認識を持つための定義づけ

「良い会社」という言葉を聞いたとき、皆さんはどのようなイメージを持たれますか。

「良い会社」を目指すこと自体に反対意見はないはずですが、人それぞれ考える「良い会社」が異なれば、目指す方向も異なってきます。

当社では「良い会社」を次のように定義しています。

・社員一人ひとりが、理念を追求し続けている会社
・お客様を向いて仕事をしている会社
・それぞれの役割で輝きを放ち、高収益を実現している会社

共通認識を持てず解釈が異なる状態では、議論の軸が定まりません。

あいまいな表現に定義づけを行い、社長の価値観や判断基準を伝えることで共通認識を持つことができます 。




経営幹部は人生のパートナー

合宿では、同じ時間を過ごすこと自体にも大きな意味があります。

真剣な議論をした後にお酒を交えながら話をすることで、素の自分を知ってもらうことができます。

幹部が社長と同じ判断基準を持つことはもちろんのこと、単に仕事の枠を超えた人生のパートナーとして双方向で感じ合えるようになると経営チームは強くなります。




「確信」と「安心」

人の気持ちは変わるものです。
業績が良いときほど人は集まってくるし、傾けば離れていきます。

社長は孤独です。孤独に耐えるら存在であるべきです。
しかし、人間誰しも一人では弱くなります。

孤独な社長に「いてくれるだけで安心できる幹部」がいると、社長が意思決定をする際に「一歩踏み出す勇気」が生まれます。

根本的な部分で社長と幹部がわかり合える関係性になったとき、社長は「確信」を幹部は「安心」を得ることができます。

合宿以外にも幹部とのコミュニケーションの仕掛けはいくつかあるのですが、それについては次回ご紹介していきます。ぜひご覧ください。



浅野 泰生

浅野 泰生

非連続な成長戦略の立案を通じて、経営者が描く "なれる最高の企業"づくりを支援するプロフェッショナル。 ■MAP経営グループ 代表 ・株式会社MAP経営 代表取締役 ・株式会社THE MAP 代表取締役 ■来歴 ・1972年生まれ。愛知県一宮市出身。 ・MAP経営は、1,000を超える会計士・税理士事務所、100公庫の地銀・信金を通して、30年にわたり1万社を超える中小企業の支援をしてきた経営計画の専門会社。 ・2014年1月には血縁関係のない創業者からの経営承継により代表取締役社長に就任。 ・事業承継後、積極的な風土改革に取り組む中で、4期連続で増収を達成したうえ、社員一人当たりの粗利を1,000万円から1,600万円に向上させた。 ・社長としてマネジメントに従事しながらも「現場の状況を少しでも改善し、中小企業の経営者・税理士の先生のお役に立ちたい」と全国各地で研修やセミナー講師として励む。年間70回以上、これまでに3,000人以上の経営者や税理士向けに講演活動をしてきた。 ・著書に『最強「出世」マニュアル』(マイナビ)がある。

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